賃金制度には、大きく月例賃金、賞与、退職金制度が分けられます。スタートアップ企業や営業会社は、毎年度の企業業績に応じ、賞与で社員に大きくメリハリをつけて還元する仕組みを重視し、月例給与の長期的なカーブの設計が後手に回っている場合が少なくありません。「点」での管理ではなく、「面」の管理に視点を移し、総額人件費をコントロールするとともに、社員には長期的な展望を示していくことで、職務に専念する環境を整え、リテンション(引きとめ)にも効果を発揮します。
第一のステップとして賃金診断を行います。現状の支給状況でどのような賃金構造となっているのかを分析し、問題点をあぶりだしていきます(下図はイメージサンプル)。
第二のステップとして、人事戦略や基本フレークに連動した賃金制度設計を進めます。その際、総額人件費や個々人の移行についてのシミュレーションを合わせて実施し、制度変更による激変緩和措置を講じて、スムースな制度導入をはかります。